消費税教室

消費税についてわかりやすく解説しています。

輸入取引の税額計算

消費税の課税標準とは、税額計算の基礎となるべきもので、税額を算出する直接の対象となる金額のことをいい、これに税率を適用することにより消費税額を算出します。保税地域から引き取られる課税貨物にかかる消費税の課税標準は、関税課税価格に、その課税貨物の保税地域からの引き取りにかかる消費税以外の個別消費税額および関税の額に相当する金額を加算した金額となります。

消費税の税率は、国内取引にかかる消費税と同じく、4%の単一税率とされています。地方消費税は消費税額を課税標準とし、その税率は25%(消費税率に換算すると1%相当)とされていますので、消費税と地方消費税をあわせた税率は5%になります。なお、旅行者が外国で購入した物品を携帯または別送して輸入する場合には、原則として関税および消費税等が課されますが、一定の範囲内のものは関税および消費税等が免税とされ、免税範囲を超えるものについては、原則として関税と内国消費税を統合した関税の簡易税率のみが適用され、消費税を含む内国消費税は課されません。